みなさんこんにちは。ひだまりスマイル歯科です。
そんなお悩みや疑問をお持ちの方は多いのではないでしょうか。
加齢とともに骨がもろくなる「骨粗しょう症」は、特に女性に多く、清田区でも高齢者を中心に相談が増えています。インプラント治療において骨密度は重要な要素の一つであり、治療の成否を左右する場合もあります。しかし、正しい知識と準備があれば、骨粗しょう症の方でもインプラント治療を行うことは可能です。
この記事では、「インプラント 骨密度」という検索意図に寄り添いながら、
- 骨粗しょう症とは何か
- 骨密度がインプラント治療に与える影響
- 骨が足りない場合の対処法
- 治療前後の注意点
などを詳しくご紹介します。
骨粗しょう症や骨密度の低さでインプラントを諦めかけている方や、ご家族の治療を考えている方は、ぜひ最後まで読んでみてください!
インプラントと骨粗しょう症は関係がありますか?
結論から言うと、「関係があります」。インプラント治療は、顎の骨に人工の歯根(インプラント体)を埋め込む手術です。骨の量や密度が不十分だと、インプラント体がしっかり固定されず、脱落やぐらつきなどの問題が起こる可能性があります。
そのため、骨粗しょう症の有無や骨密度のチェックは、インプラント治療を計画するうえで非常に重要なステップです。
次に、骨粗しょう症とはどのような病気なのかを確認していきましょう。
1.骨粗しょう症とはそもそも何?
骨粗しょう症とは、骨の密度が低下し、骨がスカスカでもろくなる病気です。
特に高齢の女性に多く、閉経後のホルモンバランスの変化が原因で骨の形成が追いつかなくなるといわれています。
日本における骨粗しょう症の患者数は、約1,280万人と推定されており、特に70歳以上の女性の約半数がこの疾患を抱えているというデータもあります。
この病気の影響は、顎の骨にも及びます。インプラント治療に必要な顎骨の密度や厚みが足りなくなると、インプラントが安定せず、治療そのものが難しくなることがあります。
2.インプラントと骨粗しょう症の関係
骨粗しょう症とインプラント治療は密接に関係しています。
インプラントは顎骨にしっかりと結合(オッセオインテグレーション)しなければなりませんが、骨密度が低いとこの結合がうまくいかないことがあります。
また、骨が弱い状態で無理にインプラントを埋め込むと、治療後にぐらつきや脱落が起きるリスクが高まります。
そのため、事前にCTスキャンなどで骨の量と密度を確認し、必要に応じて「骨造成(こつぞうせい)」という処置を行います。
3.骨粗しょう症でもインプラントは可能?
骨粗しょう症であっても、インプラント治療を行うことは可能です。ただし、いくつかの条件を満たす必要があります。
まずは、骨密度の測定を行い、顎の骨の状態を詳しく診断します。必要に応じて、内科や整形外科の主治医と連携し、全身状態の把握を行います。
私たちが実際に治療を行った患者さまの中にも、「骨粗しょう症と診断されたが、無事にインプラントを埋入できた」という方がいらっしゃいます。
その方は70代の女性で、ビスホスホネート系薬剤を服用していましたが、治療前に一度中断し、十分な検査と準備期間を設けてから手術を行いました。
4.骨粗しょう症の治療薬がインプラントに与える影響
骨粗しょう症の治療に用いられる薬剤の中には、インプラント治療と相性が悪いものもあります。特に注意が必要なのは「ビスホスホネート製剤(BP製剤)」と「デノスマブ(プラリア®など)」です。
これらの薬剤は、骨の破壊を抑制する強力な効果がありますが、骨の代謝自体を抑えてしまうため、インプラントの埋入部分の骨が治りにくくなることがあります。
また、まれに「顎骨壊死(がっこつえし)」という重篤な副作用を引き起こすことがあるため、使用中の薬剤がある場合は必ず歯科医師と医科主治医に伝えることが大切です。
5.インプラント治療に必要な骨造成とは
骨造成とは、インプラントを埋め込むために必要な骨の高さや厚みが足りない場合に、人工骨や自家骨(自分の骨)を用いて骨を増やす治療です。
当院では、骨造成を伴うインプラント治療の実績が豊富で、患者さまの骨の状態に合わせた最適な方法を選択しています。
治療期間は通常よりも長くなりますが、安全性と成功率を高めるためには欠かせない処置です。
6.インプラント治療の準備と手術の流れ
骨粗しょう症の患者さまに対しては、通常のインプラント治療よりも慎重な計画と準備が求められます。
【主な流れ】
- カウンセリング・CT撮影
- 骨密度・全身状態の確認
- 骨造成の有無の判断
- 治療薬の確認と調整(必要に応じて医科と連携)
- 手術(通常は局所麻酔で1〜2時間)
- 治癒期間(約3〜6ヶ月)
- 上部構造(かぶせ物)の装着
- メンテナンス開始
すべてのステップを丁寧に進めることで、リスクを抑えながら高い成功率を目指すことができます。
7.インプラント周囲炎を防ぐためのケア方法
骨粗しょう症の方は、免疫力や治癒力が低下しがちです。そのため、治療後の「インプラント周囲炎」を防ぐためのセルフケアと定期的なメンテナンスが非常に重要になります。
・毎日の歯磨きの徹底
・フロスや歯間ブラシの活用
・定期的なプロフェッショナルクリーニング(1〜3ヶ月ごと)
これらを継続することで、インプラントを長持ちさせることが可能になります。
8.骨粗しょう症患者にとってのインプラントのメリット
骨粗しょう症の方でも、インプラント治療には多くのメリットがあります。
特に入れ歯では満足できなかった方にとって、以下のような点が魅力です。
・しっかり噛めることで栄養状態が改善
・咀嚼による脳への刺激で認知症予防
・見た目の若々しさが保てる
・入れ歯のような違和感が少ない
実際に当院でも、「もっと早くやっておけば良かった」という声を多くいただいています。
まとめ
「骨粗しょう症だからインプラントは無理」とあきらめる必要はありません。骨密度の状態をしっかりと把握し、治療薬や全身の健康管理を考慮しながら丁寧に治療計画を立てれば、十分に安全で満足のいく結果を得ることが可能です。
骨粗しょう症と診断された方でも、専門知識をもった歯科医院での適切なサポートを受けることで、快適な食生活と笑顔を取り戻すことができます。
ひだまりスマイル歯科では随時お電話でのご予約を行っております。
何か気になる点がございました方は、下記のお電話番号にご連絡ください。
011-888-5588
監修者:
医療法人社団 成陽会
ひだまりスマイル歯科
院長 水上直弘