みなさんこんにちは。ひだまりスマイル歯科です。
「インプラントは入れたら安心なの?」「治療したのに違和感がある」「歯茎が腫れてきたけど、放っておいて大丈夫?」
こうしたお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。特に近年、インプラント治療を受けられる方が増えている一方で、「インプラント周囲炎」という言葉を知らない方も少なくありません。
この記事では、「インプラント周囲炎」について徹底的に解説し、予防の重要性と具体的な対策方法をわかりやすくお伝えします。
インプラント治療を検討している方や、すでに治療済みの方、ご家族にインプラント経験者がいる方にとって、きっとお役立ていただける内容です。
この記事を読むことで、インプラント周囲炎の症状・原因・予防法、そしてインプラントを長持ちさせるためのコツを深く理解できます。
インプラントを健康な状態で維持したいと考えているすべての方に、ぜひ最後まで読んでいただきたい内容です。
インプラント周囲炎とは?症状と進行度
インプラント周囲炎とは、インプラントの周囲にある歯茎や骨に炎症が起きる病気です。天然歯における歯周病と似ていますが、進行が早く、重症化しやすいのが特徴です。<br>
インプラント周囲炎とは?
インプラント周囲炎は、インプラントの表面や周囲にプラークや歯石がたまることによって、炎症が発生し、やがて骨が溶けていく病気です。インプラント本体は人工物のため虫歯にはなりませんが、その土台となる骨や歯茎は非常に繊細です。
進行すると、痛み・出血・腫れ・インプラントのぐらつきなどの症状が現れ、最悪の場合はインプラントを除去しなければならないケースもあります
インプラント周囲炎の進行度別の症状
インプラント周囲炎は、進行度に応じて症状が変化します。
- 初期症状(インプラント周囲粘膜炎)
歯茎の軽い赤みや腫れ、歯磨き時の出血が見られます。痛みはまだ少なく、日常生活に支障がない場合もあります。 - 中等度の周囲炎
歯茎の腫れが強くなり、膿が出ることがあります。インプラント部分に違和感を覚える方も増えてきます。 - 重度の周囲炎
顎の骨が溶け、インプラントが動くようになります。治療が難しくなり、除去が必要になることもあります。
清田区のある患者様は、「たまに出血するけど大丈夫だろう」と放置していたところ、半年後にはインプラントが揺れてしまい、再治療が必要となりました。
インプラント周囲炎の原因
インプラント周囲炎の原因は多岐にわたりますが、主な原因は以下の4つです。
- セルフケアの不足
正しいブラッシングができていないと、プラークが溜まり炎症を引き起こします。 - 定期検診の不参加
清田区でも、定期的に歯科医院でメンテナンスを受けていない方が発症しやすい傾向があります。 - 生活習慣(喫煙・食いしばり)
喫煙や強い食いしばりの習慣は歯茎や骨に負担をかけ、周囲炎の進行を早めます。 - 全身疾患(糖尿病・貧血)
全身の健康状態が口腔内にも影響するため、慢性的な病気を持つ方は特に注意が必要です。
インプラント周囲炎が及ぼす影響
インプラント周囲炎が進行すると、口腔内の他の歯や健康にも大きな影響を及ぼします。
他の歯への影響
インプラント周囲炎は、炎症が隣接する天然歯に波及することがあります。プラークや細菌が歯列全体に広がると、健康だった歯まで歯周病になりかねません。
また、インプラントが動揺すると噛み合わせが変化し、他の歯や顎関節に負担がかかります。清田区のある患者様は、インプラントの周囲炎が原因で、反対側の奥歯まで痛みを感じるようになりました。
インプラント周囲炎のリスク要因と原因
インプラント周囲炎を発症しやすい生活習慣や体の状態について、さらに詳しく見ていきましょう。
喫煙習慣がある場合
喫煙は血流を悪くし、歯茎の免疫力を低下させます。インプラント周囲の組織が酸素不足になり、細菌に対抗する力が弱まるため、炎症が起こりやすくなります。
当院では、禁煙をしただけで周囲炎の進行が止まり、状態が改善した患者様もいます。インプラント治療後はできる限り禁煙を心がけましょう。
糖尿病がある場合
糖尿病の方は免疫力が低下しており、感染症にかかりやすい傾向があります。血糖値が高いと細菌が繁殖しやすくなり、インプラントの周囲にも炎症が起きやすくなります。
実際に清田区でも、糖尿病の管理がうまくいっていない方ほど、インプラント周囲炎を繰り返す傾向があります。
貧血がある場合
貧血になると酸素が全身に十分に供給されにくくなり、歯茎の回復力も低下します。そのため、ちょっとした刺激でも歯茎が炎症を起こしやすくなります。
特に女性に多い鉄欠乏性貧血では、歯茎の色が薄くなり、炎症に気付きにくいというケースもあります。<br>
歯ぎしりや食いしばりの癖がある場合
無意識のうちに行われる歯ぎしりや食いしばりは、インプラントや歯茎に大きな負担をかけます。歯周組織がダメージを受け、炎症が起こるリスクが高まります。
ナイトガードの使用や、意識して日中の食いしばりを防ぐ練習が効果的です
インプラント周囲炎の予防策
インプラント周囲炎は予防が何よりも重要です。毎日の生活習慣と、歯科医院での定期的なケアがカギとなります。
セルフケアによる口腔清掃
毎日の歯磨きは、インプラントを守るための最も基本的な対策です。特に、歯と歯の間や歯茎との境目はプラークが溜まりやすいため、歯間ブラシやタフトブラシを活用することをおすすめします。
ひだまりスマイル歯科では、患者様の口腔内に合わせた歯磨き指導を行っています。ご自宅でのケア方法に不安がある方は、ぜひご相談ください。
歯科医院での定期メンテナンス
インプラント治療後は、1〜3ヶ月に一度の定期メンテナンスをおすすめしています。専門の器具を使って、インプラント周囲の清掃や歯周ポケットの確認を行うことで、早期に異常を発見できます。
定期検診に来ていた清田区の患者様の中には、初期の周囲炎を早期発見できたことで、簡単な処置で済んだ方もいらっしゃいます。
禁煙
インプラント周囲炎を防ぐためには、禁煙が非常に重要です。喫煙者は非喫煙者と比べて、周囲炎のリスクが2倍以上になるともいわれています。
禁煙外来と連携しながら、患者様に合ったサポートも行っておりますので、お気軽にご相談ください。
まとめ
インプラント周囲炎は、適切なケアと生活習慣の見直しによって予防できます。初期症状に気付かず放置してしまうと、インプラントを失うリスクが高まるため、定期的なメンテナンスと丁寧なセルフケアが必要不可欠です。
特に清田区でインプラント治療を受けられた方には、インプラント周囲炎のリスクを理解し、健康な状態を保つための努力を継続していただきたいと願っています。
ひだまりスマイル歯科では随時お電話でのご予約を行っております。
何か気になる点がございました方は、下記のお電話番号にご連絡ください。
011-888-5588
監修者:
医療法人社団 成陽会
ひだまりスマイル歯科
院長 水上直弘